浜離宮恩賜庭園(中央区浜離宮庭園)<国特別名勝及び特別史跡>


海水を引き入れた潮入の池と二つの鴨場を伝え、江戸時代には江戸城の「出城」としての機能を果たしていた徳川将軍家の庭園。承応3年(1654年)、徳川将軍家の鷹狩場に四代将軍家綱の弟で甲府宰相の松平綱重が海を埋め立てて甲府浜屋敷と呼ばれる別邸を建て、その後、綱重の子供の綱豊(家宣)が六代将軍になったのを契機に、この屋敷は将軍家の別邸となり、「浜御殿」と呼ばれるように。以来、歴代将軍によって幾度かの造園、改修工事が行なわれ、十一代将軍家斉の時代にほぼ現在の姿の庭園が完成。明治維新ののちは皇室の離宮となり、名称は「浜離宮」と変わり、その後、関東大震災や戦災によって御茶屋など数々の建造物や樹木が損傷し、往時の面影はなくなったが、昭和20年(1945年)11月3日、東京都に下賜され、整備ののちに昭和21年(1946年)4月から「浜離宮恩賜庭園」として公開された。その後、昭和27年(1952年)11月に周囲の水面を含め、国の特別名勝及び特別史跡に指定されました。~「浜離宮恩賜庭園」パンフレットより転載~ -2018.08.30-

キバナココスモスとコスモス


メキシコ原産の春まき一年草。秋に咲くコモスに比べると草丈が低く、早めに開花。花は一重・半八重・八重咲きがあり、黄色やオレンジ色の花を咲かせる。浜離宮恩賜庭園の花はディアボロ(オレンジ色)とワーフイエロー(黄色)の二種類。花畑に約30万株のキバナコスモスが一面を朱赤色染めるように咲く。キバナコスモスが終わるころ花畑はコスモスへ。

ノウゼンカズラ


中国原産の落葉性のつる性植物。 真夏に濃い鮮やかなオレンジ色の花を咲かせる。

サルスベリ


木登り上手のサルですら、すべって登ることができないほど、樹皮がツルツルとなめらかなことからつけられたサルスベリ。梅雨明けから初秋までの長い期間に渡って花を楽しむことができるため別名「百日紅」(ヒャクジツコウ)の別名があり、長い間鮮やかな紅色やピンク、白などの花を咲かせる花木。

ムクゲ


中国などの東アジアを原産とする落葉低木。真夏のほとんどの木々が花をつけなくなるころ、次々と大きな花を咲かせる盛夏を彩る代表的な花木。

オミナエシ (女郎花)


オミナエシ科の多年草。秋の七草のひとつで風情のある黄色いを咲かせる。