旧古河庭園 (北区西ヶ原)<国の名勝指定>


もと明治の元勲・陸奥宗光の邸宅だったが、宗光の次男が古河市兵衛の養子となったことから、 古河家の所有に。英国ルネサンス風の「洋館」と「洋風庭園」は、鹿鳴館の設計を手がけたイギリス人ジョサイア・コンドルの設計になるもので、大正初期の庭園の原型をとどめる。また、「日本庭園」の作庭者は、京都の庭師・七代目植治こと小川治兵衛の手によるもの。数少ない大正初期の庭園の原型を留める貴重な存在で、伝統的な手法と近代的な技術の融和により、和洋の見事な調和を実現している秀逸で代表的な事例となっている。また、現存する近代の庭園の中でも、極めて良好に保存されている数少ない事例として重要であることから、平成18年1月26日に文化財保護法により国の名勝指定を受けた。また、「バラ園」には、約100種199株ものバラが華やかに咲き、春と秋に「バラフェスティバル」が開催される。 -2013.05.08-

「バラ園」

「日本庭園」