大藏山 杉本寺 (神奈川県鎌倉市二階堂)


鎌倉幕府が成立する500年も前の奈良時代(八世紀)に、行基が開いたと伝える鎌倉最古の寺。行基は奈良の大仏造営への貢献や貧民救済の社会事業などで知られている。その後、光明皇后の寄進で本堂が建てられたと言われている。本尊の十一面観音像三体は、国または市指定の重要文化財で、うち一体は行基の作とされている。坂東三十三観音霊場の第一番札所で、8月10日の縁日は参拝者でにぎわう。鎌倉市 ~下記案内板より抜粋転載~ 

境内には白い奉納旗がはためき鎌倉石の苔の石段が美しいお寺。-2017.03.28-

大藏山 杉本寺 略縁起

天平6年(734年)聖武天皇の后である光明皇后の御願により、藤原房前、行基菩薩によって建立された。御本尊は、天平6年(734年)行基菩薩御作(ぎょうきぼさつおんさく)、仁寿元年(851年)慈覚大師円仁御作(じかくだいしえんにんおんさく)、寛和2年(986年)恵心僧都源信御作(えしんそうずげんしんおんさく)の三体の十一面観音様。鎌倉時代火災がおこった際に御本尊三体自ら庭内の大杉の下に火を避けられたので、それより「杉の本の観音」と呼ばれたという言い伝えがある。

また、礼を欠き、信心なくして馬で寺の前を通り過ぎる者は落馬するというので、建長寺開山大覚禅師(だいがくぜんじ)が祈願し自らの袈裟で行基菩薩が彫られた十一面観音様のお顔を覆ったところ落馬する者がなくなったといいます。本堂正面には、源頼朝公寄進の前立本尊十一面観音様が安置されています。~杉本寺HPより転載~

境内図

「仁王門」

茅葺屋根の山門を守る「仁王像」は運慶作と伝えられている。~杉本寺HPより転載~

「仁王像」

運慶作と伝えられている

階段を登り切って下を臨む

「苔の階段」

「本堂」

「本堂」も茅葺屋根

権現堂(白山、熊野両権現尊)

もとは白山・熊野三山に祀られる熊野神が勧請されたもの。権現像の作者、年代は不明。~杉本寺HPより転載~

「鐘楼堂」

寒緋桜とコラボ

「地蔵尊」

「大蔵弁財天堂」

財宝、利得の神、弁天尊をお祀りしている。古来より、弁天尊をお参りすると大きな蔵が建つ程富に恵まれるという言い伝えがある。~杉本寺HPより転載~

御朱印