紅龍山 布施弁天 東海寺 (千葉県柏市布施)


当山は嵯峨天皇より堂塔大伽藍を寄進され弘仁14年(823年)勅願所に指定された。「本堂」は、数度の戦火により消失したが、本尊弁財天を篤信していた時の領主本多豊前守が98名の大名から寄進を求め、享保2年(1717年)、現「本堂」を完成させた。「本堂」内陣の天井には、それら諸大名の家紋が描かれている。「本堂」外陣の天井鏡板の竜は狩野探舟の作。唐風の向拝を持つ三方破風造り総朱塗りの華麗な大本堂。~紅龍山 布施弁天 東海寺HPより転載~ -2019.04.16-

「楼門 」

<千葉県指定有形文化財(建造物)>

総欅二階建の「最勝閣」。階下に四天王、階上には釈迦三尊を安置。「楼門」は、文化7年(1810年)の建立で、間口3間(一階部分20尺・約6m)、奥行き2間(一階部分12.8尺・約3.9m)の2階建て、屋根は入母屋造の桟瓦葺。一階部分は、漆喰で白く塗り固められていたと思われ、竜宮城の門のような形をしている。ただし、この部分は現在はコンクリートに変えられている。また、軒下には、 竜、麒麟(きりん)、亀、松、鶴といった素木造りの彫刻がはめ込まれている点も特徴。

「本堂」(附 棟札1枚)

<千葉県指定有形文化財(建造物)>

享保2年(1717)に建立されたもので、桁行(間口)5間(38.5尺・約11.6m)、梁間(奥行き)6間(42尺・約12.6m)の規模となっている。屋根は、入母屋造で、正面の屋根に突き出すように据破風を設け、正面の軒には3間分の唐破風付きの向拝がつくられている。屋根は本来、茅葺きであったものを、現在は茅葺形の銅板葺きに変えられている。

「鐘楼」 (附 棟札1枚)

<千葉県指定有形文化財(建造物)>

全国でも珍しい多宝塔式の総欅造り。基担は、みかげ石積み八角形、その上に12本の円柱で円形の本体を構成し、その柱頭に十二支の彫刻を配して方位を表している。設計図は設計者伊賀七の子孫に完全な伝わっている。棟札によると文化15年(1818)の建立。八角形(一辺11.4尺・3.4m)の石積基壇(基礎)の上に、十二角形に柱を建て、周囲に円形の縁を巡らし、その中央に鐘を吊り下げている。屋根は銅板葺きの入母屋造で、軒下には十二支などの彫刻が配置。下から八角形の基壇、円形の縁、十二角形に配置された柱という組み合わせとなっており、非常に独創的な形の建造物となっている。装飾に多くの彫刻が使われている点とあわせて、近世の寺社建築の多様なあり方を示している。


「三重塔」

お釈迦さまの遺骨(仏舎利)を祀るために造られた。布施弁天では、昭和48年(1973)、38代秀淳大僧正が建立。お釈迦様の教えに一歩でも近づくためのものとして建立したと言われている。

「布施観音像」

我等衆生の暮らしを遍く見渡し、救いの手を差し伸べてくださる観音様は、人々の家内安穏、夫婦和合、心身健全、病気平癒を希い、常に身近にいます。やわらかく優しい面差しに、どうぞ願いをおかけください。 

お隣茨城県の筑波山がくっきり!!

「布施弁天」に隣接の「あけぼの山農業公園」-公園のシンボルの風車とチューリップ🌷が満開でした。「あけぼの山農業公園」はこちら → 「あけぼの山農業公園」