宮島・弥山散策Ⅱ


3度目の宮島・弥山訪問。残念ながら「嚴島神社」の「大鳥居」は、1875年の建立から140年以上が経過し、損傷や老朽化が進んでいることから、令和元年(2019)6月17日から大規模な保存修理工事が行われており、全体がシートで覆われた状態😢 が、今回は、前回(2011年)の弥山(みせん)は途中まででしたが、山頂まで制覇してきました!! -2019.12.05-

紅葉谷公園


「弥山」へ行くため「紅葉谷公園」を通ってロープウェイ駅まで。「紅葉谷公園」は、世界遺産“弥山”の麓にある紅葉の名所。弥山の麓、紅葉谷川に沿って広がる公園で、園内にはイロハカエデをはじめ700本を超える紅葉がある。紅葉は見頃を過ぎていましたが、まだまだ良い感じの場所も。

もみじ橋

弥山散策


嚴島(宮島)は、約6000年前に瀬戸内海ができたとき対岸と分離して島になった。嚴島の最高峰は、「弥山」で535m、駒ヶ林506m、岩船岳466.6m。古代から霊威が感じられ島全体が信仰の対象。平安時代頃から山岳宗教の対象にもなって、弥山には三鬼大権現がお祀りされ、806年に弘法大師(空海)が弥山を開基し、真言密教の修験道場となった。明治の偉人伊藤博文公は、三鬼大権現の信仰深く、度々参拝しておられ、殊に頂上からの景観を好み、「日本三景の一の真価は頂上の眺めにあり」といい、広く内外人に知らせるべきだと、当時七千円の浄財を出して、現在の登山本道をつけられた。世界遺産に登録されたのは、「嚴島神社」という文化遺産と前面の海、そして弥山原始林を始めとする自然遺産の複合遺産。

ロープウェイで「獅子岩」へ。

宮島・弥山案内図

瀬戸内海展望図

「獅子岩展望台」から瀬戸内海の眺め

弥山本堂


弘法大師(空海)の開基、806年。本尊虚空蔵菩薩、脇に不動明王、並に毘沙門天を祀る。平清盛、足利義尚、大内義隆、福島正則、伊藤博文などの信仰深い。

「錫杖の梅」

弘法大使が立て掛けた錫杖が根付き、八重紅梅が美しく咲く。山内に不吉な兆しがあるときには咲かないといわれている。“弥山七不思議の一つ”。~下記案内板より転載~

「ねがい地蔵」・「ごめんね地蔵」

このお地蔵さんは、霊火堂の「消えずの火」の灰を混ぜて造られました。自分の願いや懺悔の気持ちをこのお地蔵様に託し、ご真言を三回お唱えください。「おん かがかび さんまえい そわか」

「十三佛 御真言」

霊火堂


不動明王を祀る、不滅の「霊火堂」。大師御修行当時から燃えつづけている聖火で、ここにかかる大茶釜の霊水は、万病に効くと云われており、広島市の平和記念公園の「平和の灯火」の元火にもなった。また、この「消えずの火」が燃え続ける「霊火堂」は「消えずの霊火堂」として恋人の聖地に認定されている。

「不動明王」

「大茶釜の霊水」

不火霊火堂(きえずのれいかどう)

大同元年(806)弘法大師空海御修行の護摩の火で、1200年間昼夜燃え続けている「消えずの霊火」を護るお堂です。大茶釜の霊水は、万病に利き目があると言われています。この「消えずの霊火」は、広島平和公園の「平和の灯」の元火の一つになっています。~下記案内板より転載~

「消えずの火」は、“弥山七不思議の一つ”。

階段を上ると「三鬼堂」

三鬼堂


福徳、智恵、降伏の徳を備えた霊験あらたかな当山の守護神で、「三鬼大権現」という。大小天狗を従えて威大な神通力で衆生を救われる。日本唯一の鬼の神様。伊藤博文公の信仰も篤く、「本堂」・「三鬼堂」の掲額も伊藤博文公の直筆。

上記写真:ニッポン旅マガジン


前回はここまで。

ここから山頂を目指します。


観音堂


石仏の観音菩薩を安置し、諸願成就の仏として信仰を集めている。

「くぐり岩」

巨大な花崗岩が、100万年かけて節理に沿って風化し、3つに分かれた岩が、絶妙なバランスでもたれあう姿になったのと言われている。

「不動岩」

2つの巨岩が巨岩を支えている。

不動明王が祀られている。

弥山山頂


弥山山頂:535m。山頂には2013年に建て替えられた展望台「宮島弥山展望休憩所」がある。「宮島の真価は弥山の頂上からの眺めにあり」と伊藤博文が感嘆した山頂からの景色は360度パノラマビュー!!視界を遮るものがなく、美しく広がる瀬戸内海の景色を堪能できる。


下っていきます!!


こんな岩も⁈

「千満岩」(かんまんいわ)

岩穴の水は、満潮時には溢れ、水は塩分を含んでいる。“弥山七不思議の一つ”

「舟岩」

舟の形をした大きな岩であることから「舟岩」と呼ばれている。岩の真下には石造りのお地蔵様が置かれている。

大日堂


弘法大師が修法の道場として建てた御堂。弘法大師作といわれる大日如来が祀られている。

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旅館「岩惣」前