新宿御苑Ⅱ“桜以外の春の花々” (新宿区内藤町)


桜🌸以外の春の花もいっぱい咲いていました♬ 🌸桜🌸は新宿御苑Ⅰでご紹介。 -2020.03.12-

ハクモクレン(白木蓮)

春に咲くモクレン科の花。花は白くて大形で、よい香りがする。外見は花びらが9枚あるように見えるが、花弁は6枚、萼片が3枚である。雄しべはたくさんあり、真ん中に雌しべが1本ある。新宿御苑日本庭園のお茶室・楽羽亭前のハクモクレン(白木蓮)は、幹回り238cm、樹高14m、樹齢150年以上で江戸時代に植えられた日本随一の古木といわれるほどの名木とのこと。

シデコブシ(四手辛夷)

モクレン科 落葉小高木。 開花期:3月中旬~4月上旬 東北地方に自生する、日本固有の落葉小高木。

ボケ(木瓜)

バラ科ボケ属の落葉低木。秋に瓜(ウリ)に似ている実が木に生ることから、木瓜となった。

サンシュユ(山茱萸)

中国、朝鮮半島原産原産とする落葉樹。江戸時代(1720年頃)に薬用植物として渡来。葉が開くより先に開花するため、株全体が鮮やかな黄色に包まれる。花は黄色い小花が30個ほど集まり、直径2~3cmほどの小さな花房(散形花序)をつくって開花する。花色は鮮やかな黄色になることから「春小金花」との異名を持つ。

ユキヤナギ(雪柳)

バラ科シモツケ属の落葉性低木。春になると雪が降り積もったように小さな白い花を枝いっぱいに咲かせる。開花期の枝の様子や葉の形が柳に似ていることからユキヤナギと名付けられた。

アブラチャン(油瀝青)

クスノキ科クロモジ属の落葉低木。チャンとは瀝青(タール類、ピッチ)のこと。油が取れる種子が特徴。

クロモジ(黒文字)

クスノキ科の落葉低木。樹皮には柑橘系に似た特有の香りがある。樹皮を残したクロモジの材で作られた爪楊枝自体も黒文字と呼ばれる。

ハチジョウキブシ(八丈木五倍子)

キブシ科の落葉低木。キブシは地域的な変異が多く、ハチジョウキブシは大正十年(1921)に八丈島で発見された。特徴は、葉が厚く、花や実がキブシより大きく、キブシの実は丸く、ハチジョウキブシの実は楕円形になる。

エリカ

南アフリカ、ヨーロッパ、北アフリカに約860種が分布するツツジ科の常緑性の樹木。

ペーパーホワイト

地中海原産のヒガンバナ科の球根植物でシルクロードを経由して中国にもたらされ、日本へは平安時代に遣唐使などによって薬草として持ち込まれた。

クリスマスローズ

キンポウゲ科。ヨーロッパから西アジア原産の多年草で多くの園芸品種がある。クリスマスの時期に咲く、バラに似た花が名前の由来だが、日本では春に開花するものが多い。


「旧御涼亭」(台湾閣)と

“マツの雪吊”

「旧御涼亭」は、昭和天皇の御成婚を記念して当時の台湾在住邦人の有志の方々から寄贈された建物で、建築家、森山松之助の設計により昭和2年に竣工された。この建物は中国南方地方(福建省)の建築(ビンナン建築)と同じ様式で造られており、本格的中国風建築の日本における数少ない建物として貴重なものと評価されている。

手前に冬の景観の風物詩“マツの雪吊”が。