熊本・大分・福岡の旅


熊本在住の友人を訪ねて、熊本へ。「熊本城」を見学した後、"大人女子4人旅"スタート。大分県の「湯布院」へ。 美食懐石と露天風呂付き離れ宿「旅籠 香乃蔵 」にゆったり2泊し、「湯の坪街道」「金鱗湖」を散策。2泊後、湯布院と阿蘇を結ぶ絶景ドライブルート「やまなみハイウェイ」を通って「阿蘇」の観光スポットへ。その後、熊本空港で3人と別れ、せっかく九州へ来たので、"福岡への1人旅" -2023.07.14~07.16- 翌日、博多から行きたかった世界遺産「宗像大社」と"光の道"で有名な「宮地嶽神社」へ。 -2023.07.17-

湯布院  → 🚙 → 阿蘇  -2023.07.16-

阿蘇


「阿蘇」は、典型的な二重式の火山。阿蘇山といえば阿蘇五岳を中心にした中央部の山々を呼ぶことが多いが、広い意味では外輪山や火口原をも含めた呼び名。「外輪山」は、南北25km、東西18km、周囲128kmもあり、世界最大級の火山で火口原には約5万人が生活していて、田畑が開け、阿蘇市・高森町・南阿蘇村の3つの自治体がある。「阿蘇山」は、日本の山で最初に外国の文献に記載され、当時からその名をとどろかせている。また、「阿蘇」は、"火の国熊本"のシンボルであり、高岳(1,592m)を最高峰に根子岳(1,433m)、中岳(1,506m)、烏帽子岳(1,337m)、杵島岳(1,321m)と連なっている「阿蘇五岳」、ほぼ900mの高さで火口原を囲む「外輪山」等どれを取っても第一級の風景です。「阿蘇」が現在の山容になるまでは古い活動の歴史があり、10万年前、阿蘇が現在ある場所には数多くの火山があり、活発な活動をしていた。これらの火山が一斉に噴火活動をし、火山灰、溶岩などを噴出、この活動が終ると大陥没がおこって、今の「外輪山」の原形が生まれた。このくぼ地に火口湖ができ、立野付近で断層や侵食がくり返され、湖水が流れ出した。3万年から5万年前に東西方向に並んで「阿蘇五岳」の山々が噴出したといわれている。~阿蘇市HPより抜粋転載~

阿蘇五岳

上記写真:阿蘇市HPより転載

草千里ケ浜(阿蘇市草千里ケ浜)


阿蘇五岳の一つ、烏帽子岳の北麓に広がる火口跡にある78万5000㎡の大草原と、雨水が溜まってできたといわれる池とが織りなす自然のコントラストが非常に美しい場所。池の周囲は自由に散策できる。

中岳(阿蘇市黒川)


生成と崩壊を繰り返す中岳

火口周辺を含む中岳は、マグマ等の噴出による生成と爆発的噴火による崩壊が、これまでに2度起こっている。現在、中岳火口を中心とした最新期火砕丘は火山活動に伴って成長しており、中岳山頂ははじめの火山活動によって生成された古期山体の一部。現在の中岳火口は南北1㎞にわたって7つの火口が並んでおり、北の第一火口から南の第四火口の間の地下には火山ガスやマグマが通る供給路(火道)がつながっている。第四火口は20世紀初めに噴火をし、第一火口は今まさに目の前で噴煙を上げている。度重なる生成と崩壊により、形作られた中岳は、現在もそのサイクルの真っ只中にある。~下記案内板より抜粋転載~

中岳第一火口(阿蘇市黒川)


中岳第一火口で地球の息吹を体感!

中岳第一火口は、世界で最も火山活動が活発な火口の1つ。地下のマグマだまりから供給される火山ガスやマグマの量によって湯だまりから土砂噴出、火口底の赤熱、ストロンブリ式噴火、マグマ水蒸気爆発まで、プロセスが進む度に火口の様子が一変します。活動が最も穏やかな湯だまりの状態でも、火口湖には約60℃で㏗が1~0の弱酸性のお湯をたたえ、火口からは毎日1,000トン程度の二酸化硫黄などの火山ガスを放出しています。火口周辺では、常時二酸化硫黄のガス濃度を監視し、来訪者の安全を確保しています。また、火口の地下では、供給される火山ガスやマグマの量に応じた、火山帯の膨張や火山性地震・微動などが観測されており、火山活動の監視や火山研究が行われています。この火口は地球の息吹を感じられる場所であり、火山研究と火山防災の取り組みの最前線でもあります。環境省 ~下記案内板より抜粋転載~

「パトライト」

火山ガスの濃度状況を

"色表示"のランプで目視できる

火山ガス濃度ランプ』

「退避壕」

阿蘇火口の見学広場周辺には「退避壕(たいひごう)」という円柱状のコンクリート小屋が多数設置されている。予測できない火口噴火が起きた場合の噴出物から身を守るための避難小屋。退避壕のなかにはヘルメットとガスマスクが常備してある。

「山上身代不動」

「中岳第一火口」

上記写真:阿蘇山上観光HPより転載

エメラルドグリーンの「湯だまり」が有名

今日は「湯だまり」を見ることができず

中岳第四火口


これは溶岩?いえ、アグルチネートです!

目の前の第四火口の東側の壁に見える柱上節理(ちょうじゅうせつり)の発達した厚い岩石の地層はアグルチネートです。アグルチネートと溶岩は一見同じように見えますが、溶岩とはマグマが火口からあふれて流れ出たもののことをいう。アグルチネートは、噴火の際に火口周辺に急速に堆積したマグマのしぶきが、高温でくっついてできた溶岩。柱上節理はその高温の岩石が冷える際に割れてできたものです。奥に見える「古期山体」の大火口壁にも厚さの異なるアグルチネートが無数に重なっている様子が見られる。 環境省 ~下記案内板より抜粋転載~

「中岳第三火口」(写真左)

・「中岳第四火口」(写真右)

「古期山体」

「第四火口の東側の壁」の

柱上節理」と「アグルチネート」

「中岳第四火口」

大観峰(熊本県阿蘇市山田)


内牧温泉の北東方にある北外輪山の一峰。かつて遠見ヶ鼻と呼ばれていたが、大正11年、文豪徳富蘇峰が「大観峰」と名づけた。360度の大パノラマが楽しめる阿蘇随一のビュースポットで、阿蘇の街並みや阿蘇五岳、くじゅう連峰までが一望できる。ここから望む阿蘇五岳は、お釈迦様の寝姿に見えることから「涅槃像」と呼ばれており、秋から冬にかけては神秘的な雲海に出合えることも! ~熊本ガイドHPより抜粋転載~

巨大噴火によってできた、阿蘇カルデラ

火山活動によってできた大きなくぼ地を「カルデラ」という。阿蘇では、今から約27万年前から約9万年前に起こった4度の巨大噴火によって、大地が陥没してカルデラができた。そのときの火砕流は北部九州一体に広がり、上空に巻き上げられた火山灰は日本全土を覆った。ここ大観峰は、火山活動のすざましい力を感じる場所です。~下記案内板より抜粋転載~

阿蘇五岳

「根子岳」「高岳」「中岳」「烏帽子岳」「杵島岳」の5つの山を「阿蘇五岳」と呼び、ここからの眺めは涅槃像に例えられる。初秋の早朝は雲海が発生することも。年間で30日程度しか見ることができない貴重な現象。~下記案内板より抜粋転載~

上記写真:阿蘇市HPより転載

お釈迦様の寝姿に見える「涅槃像」

「大観峰展望所」

大観峰頂上2等三角点(遠見ヶ鼻)

ここに設置されている標石は、三角点と言い地球上の位置(緯度、経度、高さ)が高い精度で決められている。三角点は、私たちの暮らしにも密接なかかわりがあり、地震予知、火山噴火予知、地図作りを始めいろいろな測量の基準となる重要なもの。

緯度:32度59分34秒773 経度:131度04分10秒627 標高:935.91m 設置:明治30年2月3日(1897年) 設置者:国土地理院 熊本県 阿蘇郡阿蘇町 社団法人 熊本県測量設計業協会 ~下記案内板より抜粋転載~

阿蘇カルデラと外輪山

展望所の一番先端からの「阿蘇五岳」

これが全身の "涅槃像" 

左から山頂がギザギザの根子岳がお釈迦さまの顔、次に高岳が胸、中岳の噴火口あたりがおヘソで、杵島岳、烏帽子岳が膝。

「タンデムフライト」

インストラクター付きの

二人乗りのパラグライダー

阿蘇 → 🚙 → 阿蘇くまもと空港 → 🚙 → 博多  -2023.07.16-