宇都宮散策Ⅰ 大谷エリア


宇都宮散策。大谷石の採掘場跡見学を目的に宇都宮の北西「大谷エリア」へ。周辺の関連スポットを廻ってから、「宇都宮市街エリア」へ戻り、"大谷石の石造建築物" や "石のまちなみ" を見てきました♬ -2023.10.18-

JR宇都宮駅 → 🚌 → 大谷資料館入口

日本遺産 大谷石文化


地下迷宮の秘密を探る旅 〜大谷石文化が息づくまち宇都宮〜

大谷石をほり(掘り、彫り)、建物や石塀などその石を自在に使いこなしてきた宇都宮市独自の「大谷石文化」は、平成30(2018)年に日本遺産の認定された。

大谷資料館(栃木県宇都宮市大谷町)


石の里「大谷」大谷石に育まれ発展した大谷。現在では、大谷石採掘も手掘りから機械掘りになり、昔と大きく変わっています。この代わり行く大谷石採掘の姿を手掘り時代と機械化になった採石の道具などを展示している。~大谷資料館パンフレットより抜粋転載~

大谷石地下採掘場跡

大谷資料館の地下採掘場跡は、1919年(大正8年)から1986年(昭和61年)までの約70年をかけて、 大谷石を掘り出して出来た巨大な地下空間です。その広さは、2万平方メートル(140m×150m)にもおよび、野球場が一つ入ってしまう大きさです。 なお、坑内の年平均気温は8℃前後で、地下の大きな冷蔵庫といった感じです。戦争中は地下の秘密工場として、戦後は政府米の貯蔵庫として利用され、現在では、コンサートや美術展、演劇場、 地下の教会として、また写真や映画のスタジオとしても注目を集めています。

アート展覧会が行われた時の作品


2019年に当館で開催された

假屋崎省吾の世界展」の展示作品

機械掘りのあと


この柵のところでTAKAHIROさんが日花里と叫んだ場所。また、下にはENYAさんが歌った柱が見える。~案内板より転載~

この下に溜まっている水は、地上から流れ込んで溜まった雨水。最も深い水深は、30mになる。~案内板より転載~

石の華


大谷景観公園(栃木県宇都宮市大谷町)


この公園は「石の里大谷」を代表する大谷寺や資料館などと連携する観光スポットとして、旧大谷市民の家跡地に芝生広場等を整備し、観光客の憩いの場として利用されている。公園の東側を姿川が流れ、対岸には切り立った岸壁と松や広葉樹が調和する通称「お止め山」がそびえ、大谷ならではの景色が楽しめます。~宇都宮市役所HPより抜粋転載~

大山阿夫利神社(栃木県宇都宮市大谷町)


明治以降に地元石材採掘業者によって祀られた。主祭神は山の神として祀られる大山祗命で、大谷石採掘の際の安全を祈願して祀られた。例祭は年1回で、10月に地元採掘業者により執り行われる。~宇都宮市大谷石文化推進協議会HPより転載~

大谷寺(栃木県宇都宮市大谷町)


天開山大谷寺は、坂東三十三観音霊場の第十九番札所であり、弘仁元年(810)に弘法大師によって開基されたと伝えられ、多くの人々から崇敬されている。大谷寺境内の凝灰岩(大谷石)の洞穴壁面には、日本最古の磨崖仏(自然の内の岩壁に彫刻された仏像)といわれている大谷寺本尊の千手観音(大谷観音)、釈迦三尊・薬師三尊・阿弥陀三尊像が彫られている。これらの仏像は、わが国石造彫刻中最優秀な技巧を極めたものとして、国指定特別史跡・重要文化財の二重指定を受けている。また、洞穴は昭和40年(1965)の発掘により、縄文・弥生から歴史時代にまたがる遺跡であることが確認された。出土遺物は、宝物館に展示されている。鐘楼には県指定の銅鐘、本堂正面には市指定の銅燈籠があり数多くの貴重な文化財を今日に伝えている。~下記案内板より抜粋転載~ 寺院の周辺には、縄文時代の大谷岩陰遺跡や、戦没者供養のため昭和29年完成し、昭和31年に開眼供養された平和観音がある。

大谷寺パンフレット

「仁王門」

「観音堂」


大谷寺の石仏群

「大谷磨崖仏」(オオヤマガイブツ)

本尊の「千手観音」はじめ、脇堂の「釈迦三尊」・「薬師三尊」・「阿弥陀三尊」の合計10躰の石仏は、日本の石像彫刻中、優秀なる技巧を究めたものとして、昭和29年3月に国の特別史跡に、昭和36年6月には、重要文化財に指定されました。西の臼杵磨崖仏(大分県)に対し、東の「磨崖仏」として知られ、美術的にも優れた貴重な石仏です。~大谷寺HPより転載~

千手観音像

大谷寺本尊千手観音(高さ4m)は、平安時代(810年)弘法大師の作と伝えられています。古くから大谷観音と称され、鎌倉時代に坂東19番の霊場となり、多くの人々から尊崇されて来ました。最初は、岩の面に直接彫刻した表面に赤い朱を塗り、粘土で細かな化粧を施し、更に漆を塗り、一番表には金箔が押され金色に輝いていました。最新の研究では、バ―ミヤン石仏との共通点が見られることから、実際はアフガニスタンの僧侶が彫刻した、日本のシルクロ―ドと考えられています。~大谷寺パンフレットより抜粋転載~

上記写真:大谷寺HPより転載

「釈迦三尊」

「阿弥陀三尊」

「薬師三尊」


上記写真:大谷寺HPより転載

弁天堂と白へびの由来

赤いお堂は弁天堂で、中に弁財天が祀られています。弁財天は七福神の中の紅一点で、開運・財運の神様です。そのとなりの白へびには伝説が残されています。昔、この池に毒蛇が住んでおり、毒をまき人々を困らせていました。時に、大同、弘仁の頃、

弘法大師がこの話を聞き、秘法をもって退治したといいます。その後、毒蛇は心を入れ替えて白蛇となり、弁財天にお仕えしています。参拝後に、白へびの頭を軽くさするとご利益があると云われています。~下記案内板より抜粋転載~

大谷寺の御止山は、自然の奇岩群と、赤松の織り成す風光明媚な景勝が「陸の松島」と賞賛され、国の名勝に指定された。栃木県では日光の華厳の滝に続いて2つ目の指定。名前の由来は江戸時代、日光輪王寺の宮様の御用山で、秋になると松茸狩をされたため、一般の人々が立ち入ることを禁止され「おとめやま」と呼ばれてきた。~大谷寺パンフレットより抜粋転載~

大谷公園(栃木県宇都宮市大谷町)


市街地の西7kmにある宇都宮県立自然公園内に位置。元々は特産の大谷石を産出する採石場でしたが、世界平和を祈念した平和観音が刻まれた後に、昭和30年に開園した。周囲の起伏に富んだ地形と松や広葉樹の自然林と相まって、独特の景観をかもし出している異色の公園として、多くの観光客や市民に親しまれている。~下記案内板より抜粋転載~

「平和観音」

大谷寺の南側に高くそびえる平和観音は身丈26.93m(88尺8寸8分)の高さで、第二次世界大戦による戦没者の霊を弔い、世界平和を祈念するために、大谷観音の御前立として彫刻されたものです。戦後間もない昭和23年9月より、当時大谷観光協会と地元の人々の熱心な後援のもとに、大谷石の採石場であった壁面を利用し、南側の岩肌に観音像を刻みました。東京芸術大学教授・飛田朝次郎が彫刻を手がけ、その指導のもと、大谷町の石工・上野波造氏らが制作にあたりました。6年の歳月を費やした結果、昭和29年12月に完成しました。昭和31年には、日光輪王寺門跡菅原大僧正により開眼供養が行われ、それ以降大谷の顔

としてそびえ立っています。~下記案内板より抜粋転載~

「天狗の投石」

天狗が投げて乗せたという伝説が残っており、まるで本当に怪力を使って天狗が置いたように、絶妙なバランスで崖の上に乗る不思議な大谷石である。~下記案内板より転載~


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