附属自然教育園 -春-(港区白金台)


自然教育園は、大都市「東京」の中心部にあって今なお豊かな自然が残る、都会の中のオアシスともいえる貴重な森林緑地。園内にはコナラ・ケヤキ・ミズキなどの落葉樹、スダジイ・カシ類・マツ類などの常緑樹が広がり、ススキやヨシの草はら、池や小川などがある。このような自然を活かした植物園が整備されており、四季にわたって様々な草花や、昆虫などの生きものを身近に観察できる。~附属自然教育園HPより抜粋転載~ 季節ごとに訪問しています♬春の訪れを満喫しました。-2022.03.09-

自然教育園見ごろ情報

2022年3月3日号

モクレイシ

ニシキギ科モクレイシ属の常緑低木で、暖帯林に生える。緑白色の小さな花をたくさん咲かせる。モクレイシという名は、実が割れて赤い仮種皮が見えるのが、ツルレイシ(ニガウリのこと)の赤い種子に似ている木という意味から付けられた。

ウグイスカズラ

スイカズラ科スイカズラ属の落葉低木。幹や小枝が多くしげり、ウグイスが隠れるのにつごうがよいのでこの名がつけられた。4月~5月ごろ、淡いピンク色で先端が5つに開いたラッパ状の小さな花を咲かせる。

ヤブツバキ

ツバキ科ツバキ属、数少ない野生種のツバキで、暖地に生育する常緑高木。鳥に花粉を運んでもらうことで受粉する鳥媒花。花の色は基本的には赤で、花径5~8センチくらいの筒状の5弁花を咲かせる。

フキ(ふきのとう)

キク科フキ属の多年草。「フキ」と「ふきのとう」は同じ植物の別の部位。 春先に咲くふきの花の蕾のことを「ふきのとう」と呼び、この花が咲いた後に地下茎からでてきた、葉の柄の部分が「フキ」。

アオイスミレ

他のスミレに先駆けて早春に咲く。葵の紋に似た丸みがある葉が特徴。花は紫~白色で葉に乗るように咲き、花弁が波打つ。

ユキワリイチゲ(雪割一華)

キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。日光を受けて咲く。花弁のように見えるのはがく片。小葉は三角状の卵形でミツバの葉に似ていて、裏面は紫色を帯びる。

日光にあたることによって開花する特性から、天気が良く陽のあたる時間しか開花しないとのこと。出会えてラッキーです😊

アズマイチゲ(東一華)

キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。ユキワリイチゲと同じ仲間。漢字で「東一華」と書き、「一華」とは一本の茎に一つの花を咲かせるという意味。白色の花弁のように見えるものは萼片。「スプリングエフェメラル」と呼ばれる春植物の1つで、早春のまだ葉を広げない明るい落葉樹林内で花を咲かせ、夏には地上部は枯れ休眠する。

フクジュソウ(福寿草)

キンポウゲ科フクジュソウ属の多年草。旧暦の元旦の頃に開花することから、おめでたい花として福寿草の名がついたと言われている。正月の床飾りとされ、かつては元旦草とも呼ばれた。太陽の光があたると開花し、逆に夜間や雨天時などは花が閉じてしまう。花弁のように見えるのは萼片。

ミヤマカンスゲ

手持ち花火のような面白い形の花をつける。頂上で目立つのは「雄花」でよく見ると茎の途中に「雌花」があることがわかる。

ヒメガマの穂(実)

ガマ科に属する多年生の抽水植物で、全国の池や沼などに生育している。6月から7月頃に花をつけ、夏から晩秋までの間にソーセージ状の穂をつくる。その後、冬になると熟した穂が裂けて、綿毛をもったタネのような実が風により遠くへ運ばれる。

綿毛がふわふわ