薬師池公園 (東京都町田市野津田町)


「薬師池」は、1982年に「新東京百景」、1998年には「東京都指定名勝」に指定。さらに、2007年に「日本の歴史公園100選」に選定された町田市を代表する公園。園内中心部には池があり、梅、椿、桜、花しょうぶ、大賀ハス、新緑・紅葉等、四季折々の彩が訪れる人々を楽しませてくれる。また、江戸時代の古民家2棟(旧永井家住宅と旧荻野家住宅)が移築されていて、当時の暮らしなどを感じることができます。~町田市HPより転載~   -2017.06.06-

薬師池園内図

上記園内図:町田市HPより転載

花菖蒲田


旧荻野家住宅 <東京都指定文化財>


江戸末期に建てられた医院を兼ねた住まいで、昭和49年に現在地に移築された。屋根は茅葺、頂部に三角形が現れる入母屋造。

野津田薬師堂


天平年間(729~749年)に行基が開基したといわれ、その後室町時代に荒廃したが、元亀4年(1576年)に僧興満が暖沢に再興し、「福王寺薬師堂」と称した。現在の「野津田薬師堂」の建物は、明治16年(1883年)に再建されたもの。本尊の木造薬師如来坐像は、像高70.6cmの欅材の一木造で、平安後期から11世紀ごろの作と考えられており、町田市内最古の木造の仏像であり、市の文化財に認定されている。また、秘仏であり、12年に一度、寅年に拝観できる。総檜造り、獅子や龍、特に、入り口のまりを抱えた獅子の彫刻と樹齢600年以上といわれ、町田市名木百選に選ばれている参道横の大銀杏の木は見事。

薬師池


「薬師池」は、かつて「福王寺池」ともよばれ、天正5年(1577)に北条氏照の印判状が野津田の武藤半六郎(河井家祖先)にくだり、水田用水池として天正18年(1587)まで開拓された。その後、宝永5年(1708)にこの溜池は泥砂で埋まり、大塚村、小山村、高ヶ坂村などから人足が出て、3年間を費やし泥砂をさらった。しかし、文化14年にふたたび泥砂で埋まり、渇水状態となったため、普請願を提出し、ひでりにあえぐ七町余歩(約7ha)の水田の水を得るため、溜池を堀りなおし、今日にいたっている。面積は、7,700㎡。

あじさい園