府中市郷土の森博物館(東京都府中市南町)-彼岸花-


約14万平方メートルの敷地全体で府中の自然、地形、風土の特徴を表現し、その中に昔の農家や町屋、歴史的な建物などを配置することで、野外を含めた「森」全体を博物館として、ふるさと府中の自然と歴史を楽しみながら知っていただける施設。「郷土の森博物館」は、博物館本館、プラネタリウム、復元建築物、公園からなり、博物館本館は、「郷土の森」の中心施設で、府中の歴史・民俗・自然をテーマとした常設展示は、豊富な実物資料のほか、模型や映像を通じて、府中を知る「情報の蔵」の役割を果たしている。ヒガンバナやシロバナガンバナのトンネルのハギが見となっているとの報を受けて行ってきました♬ -2020.09.30-

園内MAP

「博物館本館」

平右衛門広場付近


ヒガンバナ(彼岸花)

ヒガンバナ科ヒガンバナ属に属する多年性の球根植物。別名はマンジュシャゲ(曼珠沙華)。田んぼの畦道などに群生し、9月中旬に赤い花をつけるため、秋のお彼岸の頃に咲く花として親しまれている。

下から見上げてみました♪


シロバナヒガンバナ

(白花彼岸花)

シロヒガンバナとも呼ばれる。性質はヒガンバナとほとんど同じだが、やや開花が早い。花色は黄色みが弱く白に近いものと、黄色が強く出るものがある。

シロバナヒガンバナと

ヒガンバナの競演

田んぼ付近


「萩のトンネル」

ミヤギノハギ(宮城野萩)

マメ科ハギ属の落葉性の低木。密集した枝にこまやかな花がたくさん咲き、風に揺れる様は風趣があり、和歌や俳句によく詠まれてきた。秋の七草の一つ。

やすらぎ亭付近


ジュウガツザクラ(十月桜)

バラ科サクラ属の小高木。エドヒガンとマメザクラの交雑種であるコヒガンザクラを原種として 江戸末期に作られた園芸品種。花は中輪、八重咲きで淡紅色、十月頃から咲き始めることから名付けられた。

木道付近


キバナコスモス

「やすらぎの池」

復元建物


かつて市内にあった江戸時代から昭和初期の建物8棟を移築・復元しているほか、市内の遺跡で発掘された遺構の復元もしている。これらの建物や遺構の復元にあたっては、博物館の敷地全体を府中市の縮図としてとらえ、ゾーニングしている。具体的には、敷地の中央を東西に横切るようにあった多摩川の自然堤防を、府中市を南北に2分する立川段丘崖(ハケ)に見立てている。北側のハケ上には甲州街道やケヤキ並木といった府中の基幹道路や、その周辺に集まる町場の建築物と畑作農家、雑木林を、ハケ下には水田や稲作農家、水車小屋などを配置。

「旧府中尋常高等小学校校舎」

1935年(昭和10)に建設された、北多摩随一の規模を誇った木造校舎の一部を復元。教室には、昔の教科書などを展示。 1階には、府中ゆかりの詩人「村野四郎の記念館」を併設。

「旧田中家住宅(府中宿の大店)」

江戸後期から明治にかけての甲州街道府中宿を代表する商家を復元。明治天皇の兎狩りの際には、休憩所や宿泊所として使われた。

「旧島田家住宅」

1888年(明治21)創建の蔵造りの店(店蔵=みせぐら)。伝統的な左官工法を再現し3年がかりで移築。「島田薬舗」の看板は明治の三筆の一人、巌谷一六の書。

「旧府中町役場庁舎」

1921年(大正10)に竣工した町役場。洋風建築だが、裏には和風建築が付属。東京都指定有形文化財。

「旧府中郵便取扱所」

(旧矢島家住宅)

明治初年、府中で最初に郵便取扱所となった旧矢島家住宅。丸い郵便窓口が当時を語る。黒い角柱型の郵便ポストも再現。

丸い郵便窓口と黒い角柱型の郵便ポスト

「ハケ」とは、段丘崖のこと。府中市内には武蔵野段丘と立川段丘を区分する「国分寺崖線」と立川段丘と多摩川低地を区分する「府中崖線」がある。園内には、東西に走る多摩川の旧堤防があり、この旧堤防を境にして、園内北側を府中市の大地に、園内南側を多摩川の低地にみたて、旧堤防の斜面を「ハケ」と呼ばれる段丘崖(崖線)としている。

「旧河内家住宅」(ハケ上の農家)

間山近くの人見街道沿いにあった茅葺き農家。創建は江戸後期だが、養蚕が盛んに行われた明治後期の姿で復元。府中市指定文化財。

「旧越智家住宅」(ハケ下の農家)

博物館のすぐ近くにあった茅葺農家。明治に移築されたものだが、創建は江戸後期にさかのぼる。

「旧三岡家長屋門」

江戸時代後期の1829年(文政12)の創建。両側の部屋を総塗り込めの蔵造とし、その上に茅葺屋根をのせる。東京都指定有形文化財。

「水車小屋」

かつて武蔵野で多く見られた、「胸掛け式」と呼ばれる形式の水車。1991年(平成3)竣工。春には隣接する竹藪でシャガ、6月にはアジサイが咲くスポット。

アジサイの見頃時期に訪れていました😊!! 

-2013.07.03-

滝のエリア


園内彫刻

作品名:「夏の星座―無限」

作者名:北村西望

珪化木

市民の伊達和男氏(晴見町在住)より府中市に寄贈された珪化木。 珪化木は、土中に埋もれた樹木が、二酸化珪素(メノウ状)に変化してそのまま残ったもの。白亜紀中期から後期(約7000万年前)の樹木と推測される。

「芝生広場」

「水遊びの池」