多摩川浅間神社(大田区田園調布)


今から八百年前の創建と伝えられます。鎌倉時代の文治年間(1185~90)、右大将源頼朝は、豊島郡滝野川松崎に出陣しました。夫の身を案じた妻政子は、後を追ってここまで来ましたが、わらじの傷が痛み出し、やむなく多摩川畔で傷の治療をすることになりました。逗留のつれずれに亀甲山(かめのこやま)へ登ってみると、富士山がじつに鮮やかに見えました。富士吉田には、自分の守り本尊である「浅間神社」があります。政子は、その浅間神社に手を合わせ、夫の武運長久を祈り、身につけていた「正観世音像」をこの丘に建てました。村人たちはこの像を「富士浅間大菩薩」と呼び、永く尊崇しました。これが「多摩川浅間神社」のおこりです。ご祭神は山緑を守る神・大山祇神の姫君で「桜の花が咲き匂うような...」と言われる木花咲耶姫命。三つある社紋の真ん中が「桜」なのも、このご祭神にちなんでいる。~多摩川浅間神社HPより転載~  -2020.12.09-

「白糸の滝」

「食行身録之碑」

明治時代に地元富士講が富士登拝三十三回を記念し、勝海舟に書を依頼し出来た石碑。「食行身録」とは富士信仰の開講として知られる。

「狛犬」

邪を退け神前の守護の意味を持つ狛犬。子供の狛犬を大切に抱き御祭神をお守りしている。

「手水舎」

「社殿(拝殿)」

現在の「社殿」は、昭和48年(1973)に完成した優美な浅間づくり。東京都内では唯一のもの。

「子産石」

この石は清らかな海の岩で、長い年月を経て自然に生まれた石で古来よりこの石を両手でやさしく撫でると子宝に恵まれると言い伝えられている。当社御祭神「木花咲耶姫命」は炎の中で出産したといわれ、子宝・安産・子育ての神として信仰されている。

「たけくらべ」

石碑の上は、富士をイメージしている。

「末社」

山岳信仰の「三峯神社」・「小御嶽神社」・「阿夫利神社」と食物・農耕の信仰の「稲荷神社」をお祀りしている。

「見晴台」

多摩川が見渡せる眺望

東急東横線と「丸子橋」