国立科学博物館(台東区上野)


国立科学博物館(科博)は、1877(明治10)年に創立された、日本で最も歴史のある 博物館の一つであり、自然史・科学技術史に関する国立の唯一の総合科学博物館。 科博は、日本およびアジアにおける科学系博物館の中核施設として、主要な三つの 活動(調査研究、標本資料の収集・保管、展示・学習支援)を推進している。これらの活動を1931(昭和6)年、上野公園内に完成した日本館(重要文化財指定)と、それに 隣接して建設した地球館、また筑波地区の実験植物園や研究棟、標本棟、さらに港区白金台の附属自然教育園(天然記念物および史跡指定)の主に三地区で展開している。

博物館に展示品を見に来ましたが、展示している建物そのものが重要文化財と知って、そちらに興味がうつってしまいました😊

左に全長30mのシロナガスクジラの模型

地球上に生息する最大の動物

常設展入口

上記ガイド:国立科学博物館HPより転載

地球館


平成16(2004)年にグランドオープンした地球館は、地上3階、 地下3階におよぶ延床面積が約9,000㎡の広大な展示室を有している 。迫力のある実物資料や、ダナミックな動物の剥製などが映像とともに展示されている。地球生命史と人類の知恵の歴史 が体感できる展示室は、撮影から演奏会まで様々なシーンでご利用できる。 ~下記パンフレットより抜粋転載~

3F:大地を駆ける生命

-力強く生きる哺乳類と鳥類をみる-

地球環境の豊かさの証として、さまざまな哺乳類と鳥類の存在がある。ここでは、力強く生きていたときの彼らの姿が、剥製となって今もその魅力をたたえている。~国立科学博物館HPより抜粋転載~

1F:地球史ナビゲーター

宇宙史・生命史・人間史の壮大な物語をテーマとした、標本・資料と映像でたどる138億年を一望する時間の旅。地球館の展示室全体を繋げるシンボルゾーン。~国立科学博物館HPより抜粋転載~


「アロサウルス」

国立科学博物館で1964年に公開された日本初の恐竜骨格。頭部以外の大部分は実物化石。時代:ジュラ紀後期(約1億5000万年前)

B1:地球環境の変動と生物の進化 -恐竜の謎を探る-

現代の爬虫類と鳥類は全く異なる生き物ですが、恐竜の研究を通してその進化の連続性が次々と明らかになってきた。恐竜の起源、大型化、多様化、絶滅とその謎はつきない。もの言わぬ化石から、私たちはどれだけ多くの証言を聞き出すことができるのでしょうか。~国立科学博物館HPより抜粋転載~


「ステゴザウルス」

全身骨格(含む実物化石)。時代:ジュラ紀後期(約1億5000万年前)

「トリケラトプス」

全身骨格(レプリカ)。時代:白亜紀後期

「ティラノサウルス」

全身骨格(レプリカ)。時代:白亜紀後期

B2:地球環境の変動と生物の進化 -誕生と絶滅の不思議-

およそ40億年前に誕生した生命は、大きく変動する地球環境の中で誕生と絶滅を繰り返して進化を遂げてきた。恐竜の絶滅後に大発展した哺乳類の中から人類が生まれ、世界中に広がった。その進化の道のりをたどる。~国立科学博物館HPより抜粋転載~


右:「ティロサウルス・プロリゲル」。レプリカ。時代:白亜紀後期(約8300万年前)。左:「バシロサウルス・ケトイデス」。レプリカ。時代:古第三紀、始新世後期(約3800万年前)。

「アンハングエラ・ピスカトル」

レプリカ。時代:白亜紀中頃(約1億年前)。空を飛んだ脊椎動物。

「パラケラテリウム」

レプリカ。時代:漸新世後期。

全長約7.5m、高さ約5mの史上最大の陸生哺乳類。

手前:「コロンブスマンモス」 レプリカ。時代:更新世後期。奥:「アメリカマストドン」 レプリカ。時代:更新世。

日本館


平成20(2008)年に国の重要文化財に指定された日本館は、昭和6(1931)年に当時の文部省の設計により、ネオ・ルネサンス様式を基調として建設された重厚な建物。上空から見ると、建設当時、最先端の科学技術の象徴であった飛行機の形をしている。クラシカルな建物内には、 6つの展示室の他、講堂や会議室があり、中央は吹き抜けとなっており、 ドーム型の天井をともなったホールがある。趣のある照明器具や美しいステンドグラスから醸し出される昭和初期の雰囲気が魅力。~下記パンフレットより抜粋転載~

3F北翼:日本列島の生い立ち

世界的にもまれな複雑な地史的背景をもつこの列島では、数多くの生き物たちが繁栄と絶滅を繰り返してきた。地層に刻み込まれた生き物たちの痕跡は、日本が大陸の縁から分裂し、列島として成立するまでのダイナミックな変動の歴史を物語ってくれる。~国立科学博物館HPより抜粋転載~


「フタバスズキリュウ復元全身骨格」

時代:白亜紀後期。白亜紀後期(約8500万年前)に日本近海に生息、日本国内で初めて発見された首長竜として著名。推定全長が最長で約9mのエラスモサウルス科の首長竜。

1F南翼:自然をみる技

移り変わる季節と多様な自然の中で培われた細やかな観察眼と、日々の生活の中で育まれたものづくりに対する独創性。現在に伝えられている当時の文献、作品、道具あるいは装置などは、私たちの科学と技術に関わる活動の跡を雄弁に語ってくれる。~国立科学博物館HPより抜粋転載~


「トロートン天体望遠鏡」(重要文化財)

トロートン・アンド・シムス社製 口径20cm 屈折赤道儀 約1500kg

明治13年、幕府から暦の作成を引き継いでいた明治政府によって、当時の内務省地理局に新たな観測用望遠鏡がイギリスから輸入・導入された。それがこのトロートン社製口径20センチの屈折赤道儀。選定などの経緯については判っていないが、後に内務卿となる大久保利通がヨーロッパ視察の途上発注したものとの説もある。その後天体観測及び暦の編纂が文部省の所管に移ったことに伴い、この赤道儀も麻布に設置された東京天文台(後の国立天文台)に移動された。天文台が三鷹に移転された際にも同行したが、昭和の初期に新しい大型望遠鏡が設置されてその役目を終えた。~国立科学博物館HPより抜粋転載~

日本館1階 企画展示室、中央ホール

企画展「知られざる海生無脊椎動物の世界」

企画展「知られざる海生無脊椎動物の世界」

海には“背骨を持たない”動物(無脊椎動物)の多様な世界が広がっている。しかし、これまでこれらの動物は、一般的な認知度が低く、中心的に紹介されることもありませんでした。そこで本展では、興味深い形態や生態、そして、人の暮らしとの関わり合いなどの紹介を通して、これら海生無脊椎動物の多様な世界の魅力に迫る。~国立科学博物館HPより抜粋転載~

日本館中央ホール


<重要文化財>

日本館(旧東京科学博物館本館)

日本館建物は、関東大震災による震災復旧を目的として昭和6年(1931)に完成。ネオ・ルネサンス調の建物は、文部省大臣官房建築課の設計による。鉄骨鉄筋コンクリートで建設されるなど耐震・耐火構造にも注意が払われた。中央ホール上部などに使われているステンドグラスは小川三知のアトリエ製作で、日本のステンドグラス作品の中でも傑作といえる。また、建物の内外に使われている装飾性の高い飾りなども、戦後の建物には無くこの建物のみどころ。上から見ると、そのころの最先端の科学技術の象徴だった飛行機の形をしている。なお、平成20年6月に国の重要文化財に指定された。~下記案内板より抜粋転載~

中央ホールの天井ドーム

中央ホール上部などに使われているステンドグラスは小川三知のアトリエ製作で、日本のステンドグラス作品の中でも傑作といわれている。

中央ホールから左右に続く展示室の両端には、それぞれ階段があり、天窓と踊り場には鳳凰を描いたステンドグラスが。

グラスモザイク

照明が素敵